アルガンオイルは、「モロッコの黄金」とも呼ばれる、非常に人気の高い美容オイルです。その主な特徴は、豊富な栄養成分と、それらがもたらす多様な美容効果にあります。モロッコ南西部にのみ生育する希少な「アルガンツリー」の実の種子から抽出される植物性オイルです。古くからモロッコの先住民であるベルベル人の間で、食用油として、また美容や健康のために利用されてきました。
豊富な栄養成分
アルガンオイルは、特に以下の成分が豊富に含まれています。
- ビタミンE(トコフェロール):
- 「若返りのビタミン」 とも称される強力な抗酸化作用を持ち、肌の老化の原因となる活性酸素から肌を守ります。
- オリーブオイルの約2~4倍 ものビタミンEを含有していると言われています。特に、抗酸化力の強いγ-トコフェロールの含有量が高いことが特徴です。
- 肌の血行促進を助け、ターンオーバー(新陳代謝)をサポートし、シミやシワ、たるみなどのエイジングサインのケアに役立ちます。
- オレイン酸:
- 不飽和脂肪酸の一種で、人の皮脂にも多く含まれる 成分です。
- 高い保湿力と肌への親和性があり、肌の水分蒸発を防ぎ、肌を柔らかく保ちます。
- 酸化しにくい性質も持っています。
- リノール酸:
- 必須脂肪酸の一種で、体内で生成できないため外部からの摂取・塗布が必要です。
- 肌のバリア機能をサポートし、肌内部の水分を保持するのに重要な役割を果たします。
- 肌の柔軟性を保ち、乾燥から肌を守ります。
- その他:
- ステロール、カロテノイド、スクワレン、ポリフェノールなどの微量成分も含まれており、これらの成分が相乗的に働き、アルガンオイルの多様な効果に貢献しています。
2. 優れた肌なじみと使用感
- 浸透性が高く、べたつきにくい: オレイン酸が人の皮脂と似た成分であるため、肌へのなじみが非常に良いです。塗布すると肌にスーッと浸透し、オイル特有のべたつきが少ないのが大きな特徴です。
- 「さらっとリッチ」な感触: 高い保湿力がありながらも重すぎないため、オールシーズン使いやすく、オイルが苦手な方にも取り入れやすいと言われます。
3. 多様な美容効果と用途
上記の成分特性により、アルガンオイルは以下のような美容効果が期待でき、全身に活用できるマルチオイルとして知られています。
- 保湿効果: 肌の水分・油分バランスを整え、乾燥から肌を守り、しっとりとした潤いと柔らかさをもたらします。
- 洗顔後のブースター(導入美容液)として使うことで、その後の化粧水の浸透(角質層まで)を高める効果も期待できます。
- エイジングケア: 強力な抗酸化作用により、シミ、シワ、たるみなど年齢による肌悩みにアプローチし、ハリとツヤを与えます。
- 肌のターンオーバー促進: 血行促進や栄養補給により、肌の生まれ変わりをサポートし、くすみのない明るい肌へ導きます。
- ヘアケア: 髪のパサつきや乾燥を防ぎ、ツヤを与え、まとまりやすい髪にします。頭皮マッサージにも使えます。
- ボディケア: 全身の保湿はもちろん、ひじ、ひざ、かかとなど乾燥しやすい部分のケアや、マッサージオイルとしても優れています。
- ネイルケア: 爪や甘皮の乾燥を防ぎ、健やかな状態を保ちます。
希少性と「モロッコの黄金」
- アルガンオイルは、モロッコ南西部のみに生育するアルガンツリーの種子から抽出される非常に貴重なオイルです。収穫から製造まで手間と時間がかかるため、「モロッコの黄金」と称され、その希少性も特徴の一つです。
アルガンオイルは、その優れた保湿力と肌なじみの良さから、様々なスキンケアステップに取り入れることができます。べたつきが少なく、肌にすっとなじむので、オイル初心者の方にも使いやすいのが特徴です。
ここでは、アルガンオイルのスキンケアとしての主な使い方を詳しくご紹介します。
ブースター(導入美容液)として
最もおすすめで、アルガンオイルの良さを実感しやすい使い方です。 洗顔後すぐの肌に使用することで、肌を柔らかくし、その後の化粧水や美容液の浸透(角質層まで)を助ける効果が期待できます。
- 使い方:
- 洗顔後、タオルで優しく水気を拭き取った、まだ少し湿り気のある清潔な肌に。
- 手のひらにアルガンオイルを1〜2滴(乾燥が気になる場合は2〜3滴)取ります。
- 両手のひらを軽くこすり合わせるようにして温め、オイルを広げます。
- 顔全体に優しくハンドプレスするようにしてなじませます。特に乾燥しやすい部分には重ね付けするのも良いでしょう。
- オイルが肌になじんだら、いつも通りの化粧水、美容液、乳液、クリームなどでスキンケアを続けます。
- ポイント:
- 肌が温まっている状態(洗顔後や入浴後)に使うと、より浸透しやすくなります。
- つけすぎるとべたつきの原因になるので、少量から試してください。
保湿オイル(美容オイル)として
化粧水や美容液で水分を補給した後の肌に使うことで、肌の潤いを閉じ込め、しっとりとした状態を保ちます。
- 使い方:
- 化粧水や美容液で肌を整えた後。
- 手のひらにアルガンオイルを1〜2滴取ります。
- 両手のひらで温めてから、顔全体に優しくなじませます。
- 特に乾燥が気になる部分(目元、口元、頬など)には、指で軽くタップするように重ね付けします。
- その後、必要であれば乳液やクリームで蓋をします。乳液やクリームに数滴混ぜて使うことも可能です。
- ポイント:
- オイル単体で保湿を完結させるのではなく、化粧水などでしっかり水分を与えてから使うのが効果的です。
- 乾燥肌の方や、冬場の乾燥対策に特におすすめです。
フェイシャルマッサージオイルとして
アルガンオイルは滑りが良く、肌への負担が少ないため、マッサージオイルとしても適しています。
- 使い方:
- クレンジング・洗顔後の清潔な肌に。
- 普段より少し多めの3〜5滴程度を手のひらに取り、顔全体にムラなく伸ばします。
- 指の腹を使って、顔の中心から外側へ、下から上へ引き上げるように優しくマッサージします。
- マッサージ後は、ホットタオルで軽く拭き取るか、ティッシュで余分なオイルを抑えるなどして調整してください。
- ポイント:
- 摩擦を避けるため、オイルをケチらず、滑りが良い状態で行ってください。
- 時間がない時は、鎖骨から耳の下、顎のラインを軽くマッサージするだけでも効果的です。
- マッサージ後に、ホットタオルで顔を温めると、よりリラックス効果が高まります。
クレンジングオイルとして
ナチュラルメイクであれば、クレンジングオイルとしても使用できます。
- 使い方:
- 乾いた手のひらに、やや多めのアルガンオイル(500円玉大くらい)を取ります。
- 顔全体に広げ、メイクと優しくなじませます。
- ぬるま湯を少量加えて乳化させ、オイルが白っぽくなったら洗い流します。
- その後、洗顔料でW洗顔をしてください。
- ポイント:
- ウォータープルーフのマスカラなどには不向きな場合があります。
- 肌に負担をかけずにメイクを落としたい時におすすめです。
部分的な集中ケアとして
乾燥が特に気になる部分や、エイジングサインが気になる部分に集中的に使えます。
- 使い方:
- 目元・口元: 化粧水や美容液の後、薬指の腹で1滴を優しくトントンと馴染ませます。乾燥小じわのケアに。
- 唇: 乾燥した唇に少量を塗布します。ナイトケアとして使うと、翌朝しっとりします。
- 首・デコルテ: スキンケアの最後に、数滴を首からデコルテにかけてマッサージするように塗布します。
スキンケアでの使用上の注意点
- 少量から試す: オイルは伸びが良いので、最初から大量に使うとべたつきの原因になります。少量から試して、ご自身の肌に合った量を見つけましょう。
- 清潔な手で使用する: 雑菌の繁殖を防ぐため、使用前には必ず手を清潔にしてください。
- 酸化に注意: 天然オイルのため、酸化する可能性があります。直射日光を避け、冷暗所で保管し、開封後はできるだけ早めに使い切るようにしましょう。
- アレルギーの確認: ごく稀にアレルギー反応が出る場合もありますので、初めて使う場合は腕の内側などでパッチテストを行うことをおすすめします。
アルガンオイルは、その優れた肌なじみと豊富な栄養成分から、顔、頭皮、体など、全身のマッサージに非常に適しています。べたつきが少なく、肌にスムーズに滑るため、心地よいマッサージ体験と同時に、肌や髪に栄養を与えることができます。
アルガンオイルをマッサージに使うメリットと効果
- 高い保湿力と肌への浸透性:
- オレイン酸やリノール酸などの脂肪酸が肌の乾燥を防ぎ、潤いを与えます。
- 人の皮脂に近い成分構成のため、肌への浸透が早く、べたつきにくいので、マッサージ中もオイルが重く感じず、スムーズに滑らせることができます。
- マッサージしながら肌のバリア機能をサポートし、肌を柔らかく保ちます。
- 血行促進と老廃物排出:
- マッサージによる物理的な刺激に加え、アルガンオイルに含まれるビタミンEが肌の血行を促進します。
- 血行が良くなることで、肌のトーンアップ、くすみ改善、むくみの軽減が期待できます。
- リンパの流れも促進され、老廃物の排出を助け、すっきりとした印象に導きます。
- 肌の栄養補給とエイジングケア:
- 「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEをはじめ、抗酸化作用のある成分が豊富に含まれており、肌の老化の原因となる活性酸素から肌を守ります。
- ハリとツヤを与え、乾燥による小じわのケアにも役立ちます。
- リラックス効果:
- マッサージの心地よさと、オイルのなめらかな感触は、心身のリラックス効果をもたらします。アロマオイル(精油)をブレンドすることで、さらにリラックス効果を高めることも可能です。
アルガンオイルのマッサージ方法(部位別)
1. フェイスマッサージ
- 目的: 血行促進、むくみ改善、リフトアップ、くすみ改善、肌のハリ・ツヤアップ
- 準備: 洗顔後、清潔な肌に行います。
- 方法:
- 手のひらにアルガンオイルを2〜3滴(顔全体に十分に行き渡る量)取り、両手で軽く温めます。
- 顔全体に優しくなじませます。量が少ないと摩擦になるので、滑りが良いと感じる程度に調整してください。
- おでこ: 両手のひらをおでこに当て、眉間からこめかみ、耳の前へと優しく手を滑らせます。
- 目元: 薬指の腹で、目の下を目頭から目尻へ、目の上を目尻から目頭へ優しく円を描くようにマッサージします。力を入れすぎないように注意。
- 小鼻・頬: 中指と薬指の腹で、小鼻の横からこめかみへ、くるくると円を描くようにマッサージします。頬は中心から耳の方向へ、下から上へと引き上げるようにマッサージします。
- フェイスライン・あご: あごの先から耳の下まで、指の腹や手のひら全体を使って引き上げるようにマッサージします。特にフェイスラインは念入りに。
- 首・デコルテ: マッサージの最後に、耳の下から首筋、鎖骨へと老廃物を流すイメージで優しく滑らせます。
- マッサージ後は、ホットタオルで軽く拭き取るか、ティッシュで余分なオイルを抑え、通常のスキンケアに進みます。
2. スカルプ(頭皮)マッサージ
- 目的: 頭皮の健康維持、乾燥・フケのケア、血行促進、健やかな髪の成長促進
- 準備: シャンプー前や入浴時、乾いた頭皮に行うのがおすすめです。
- 方法:
- 手のひらにアルガンオイルを3〜5プッシュ程度(頭皮全体に広がる量)取り、両手に広げます。
- 頭皮全体にオイルをなじませます。
- 爪を立てずに、指の腹を使って頭皮全体を優しく揉みほぐすようにマッサージします。特にこりやすい頭頂部や側頭部、襟足などを念入りに。
- マッサージ後、オイルがなじむように5〜10分程度時間をおいてから、普段通りシャンプーで洗い流します。ホットタオルで頭を包むと、さらに浸透(角質層まで)が促されます。
- 週に1〜2回程度のスペシャルケアとして取り入れるのがおすすめです。
3. ボディマッサージ
- 目的: 全身の保湿、血行促進、疲労回復、むくみケア、肌の柔軟性アップ
- 準備: 入浴後、体が温まっている状態で行うのがおすすめです。タオルドライした清潔な肌に行います。
- 方法:
- 適量のアルガンオイルを手に取り、両手で温めてから、マッサージしたい部位に塗布します。
- 脚: 足首から太ももにかけて、下から上へ(心臓に向かって)マッサージします。むくみが気になる場合は、リンパの流れを意識して流します。
- 腕: 手首から肩に向かって、優しく揉みほぐすようにマッサージします。
- デコルテ・首・肩: リンパが集中しているデコルテや、凝りやすい首・肩にオイルを塗り込み、指の腹で優しく揉みほぐします。
- ひじ・ひざ・かかとなど: 特に乾燥しやすい部位には、少量を重ね塗りして念入りにマッサージすると、よりしっとりとした肌になります。
- スポーツ後の筋肉ケアや、足つりが気になる際にも効果的です。
マッサージを行う上での注意点
- 清潔な手で行う: 雑菌の繁殖を防ぐため、必ず手を清潔にしてからオイルを扱ってください。
- 少量ずつ試す: オイルは少量でもよく伸びます。最初から大量に使うとべたつきの原因になるので、少量から始めて、ご自身の肌に合った量を見つけましょう。
- 肌への摩擦を避ける: オイルの量が少ないと、肌に摩擦を与えてしまう可能性があります。常に滑りが良い状態を保つようにしてください。
- 直射日光を避けて保管: オイルの品質を保つため、使用後はしっかりと蓋を閉め、高温多湿や直射日光を避けて冷暗所で保管してください。
- アレルギー確認: ごく稀にアレルギー反応が出る場合もありますので、初めて使う場合は腕の内側などでパッチテストを行うことをおすすめします。






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