バオバブオイルとホホバオイルの特徴と成分と働き方の違いや使用方法

2025年8月28日

バオバブオイルとホホバオイルは、どちらも人気の美容オイルですが、その成分や特性、向いている肌質が異なります。

成分と働き方の違い

項目	バオバブオイル	ホホバオイル
主成分	オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、オメガ3, 6, 9脂肪酸	ワックスエステル（ろう）
肌への働き	豊富なオメガ脂肪酸やオレイン酸が肌のバリア機能を強化し、水分を保ちます。	肌の表面にバリアを張り、水分の蒸発を防ぐ。
分類	油	液体ワックス（ろう）
主な効能	エイジングケア、肌の水分・油分バランスを整える	保湿、バリア機能のサポート
酸化安定性	非常に高い	非常に高い

どのような人におすすめ？

バオバブオイル

乾燥肌・年齢肌が気になる方
- 保湿力が高く、肌を柔らかくする作用があるため、ごわつきや乾燥小じわが気になる方におすすめです。
エイジングケアをしたい方
- ビタミンEを豊富に含み、肌の水分と油分のバランスを整える働きがあるため、年齢肌のケアに適しています。
ブースターとして使いたい方
- 比較的肌への浸透が良いため、洗顔後の導入液（ブースター）として使うことで、その後の化粧水のなじみを良くします。

ホホバオイル

敏感肌・肌が弱い方
- 人間の皮脂に近い成分であるワックスエステルが主成分のため、肌なじみがよく、刺激が少ないと言われています。
ニキビができやすい方
- バオバブオイルに含まれるオレイン酸はアクネ菌のエサとなる可能性があるため、ニキビ肌の方はホホバオイルの方が適している場合があります。
全身の保湿に使いたい方
- さらっとした使用感でべたつきにくいため、顔だけでなく、髪やボディなど全身の保湿ケアに幅広く使えます。
酸化や油焼けが気になる方
- 非常に酸化しにくいため、長期間安定して使用できます。

バオバブオイルの保湿効果

保湿の仕組み: 肌の角質層に浸透し、水分を補給することで保湿します。
主成分: オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、オメガ3, 6, 9脂肪酸が豊富で、肌の水分と油分のバランスを整えます。
適した肌タイプ: 高い保湿力を持つため、特に乾燥肌や年齢肌のケアに適しています。

ホホバオイルの保湿効果

保湿の仕組み: 肌の表面にバリアを形成し、水分の蒸発を防ぐことで保湿します。
主成分: 人間の皮脂に近い成分であるワックスエステルが主成分です。
適した肌タイプ: 浸透性が高く、さらっとした使用感が特徴で、普通肌からやや乾燥しやすい肌、脂性肌の方におすすめです。ニキビができやすい肌にも向いています。

バオバブオイルの主な使い方

バオバブオイルは、肌への浸透が良く、保湿力とエイジングケア効果が期待できるため、特に乾燥肌や年齢肌の方におすすめです。

ブースター（導入液）として
- 洗顔後すぐの、まだ肌が少し湿っている状態の時に数滴を手のひらに取り、顔全体に優しくなじませます。肌を柔らかくし、次に使う化粧水や美容液の浸透を高めます。
- ポイント: 肌の柔軟性を高め、化粧水の「なじみ」を良くする効果が期待できます。
保湿ケアとして
- 化粧水などで肌を整えた後、乳液やクリームの代わりに、またはそれらに数滴混ぜて使います。肌表面をオイルでラッピングし、水分を閉じ込めて保湿力を高めます。
- ポイント: しっとりとした仕上がりが好みの方におすすめです。
集中パックとして
- 洗顔後、顔全体にバオバブオイルを少し多めに塗布し、湯船に浸かりながら蒸しタオルでパックします。肌が柔らかくなり、うるおいが浸透しやすくなります。
ヘアケアとして
- アウトバストリートメント: シャンプー後、タオルドライした髪の毛先を中心に数滴なじませてからドライヤーで乾かします。しっとりまとまり、ツヤが出ます。
- 頭皮マッサージ: シャンプー前に頭皮に数滴をなじませ、指の腹で優しくマッサージします。毛穴の汚れを浮かせ、頭皮の保湿ケアにもなります。
- スタイリング剤: 乾いた髪に少量なじませることで、自然なツヤとまとまりを与えます。
ボディケアとして
- 入浴後、まだ体が濡れている状態で全身になじませることで、乾燥を防ぎ、しっとりとした肌に整えます。マッサージオイルとしても使えます。

ホホバオイルの主な使い方

ホホバオイルは、人間の皮脂に近い「ワックスエステル」が主成分のため、肌なじみが良く、刺激が少ないのが特徴です。肌のバリア機能をサポートし、過剰な皮脂の分泌を抑える効果も期待できるため、敏感肌や混合肌、ニキビができやすい方にもおすすめです。

クレンジングオイルとして
- メイクや毛穴の汚れを浮かせます。顔全体にたっぷりなじませ、優しくマッサージしてから洗い流します。特に、毛穴の黒ずみが気になる部分に効果的です。
- ポイント: メイクを落としながら保湿もできるため、肌への負担が少ないのがメリットです。
ブースター（導入液）として
- バオバブオイルと同様に、洗顔後すぐに使用することで、その後のスキンケアのなじみを良くします。特に、水と混ぜて使うと肌への浸透が良くなると言われています。
保湿ケアとして
- 化粧水や美容液で水分を補給した後、肌表面に膜を張るように塗布することで、水分の蒸発を防ぎます。
- ポイント: さらっとした使用感でべたつきにくいので、脂性肌の方や、軽めの保湿を好む方に向いています。
頭皮クレンジング・ヘアケアとして
- シャンプー前に乾いた頭皮にたっぷり塗布し、指の腹で優しくマッサージします。毛穴に詰まった皮脂汚れを浮かせ、洗い流すことで頭皮を清潔に保ちます。
- ヘアオイルとしても、べたつかずにサラサラの仕上がりになるため、髪のパサつきが気になる方にもおすすめです。
ボディケア・マッサージオイルとして
- 肌への刺激が少ないため、ベビーマッサージや敏感肌の方のボディマッサージにも適しています。全身の保湿にも使えます。

使い分けや併用について

肌質や悩みに合わせて使い分ける:
- 乾燥・エイジングケア重視: バオバブオイルをブースターや保湿の仕上げに。
- 敏感肌・ニキビ・さっぱり保湿重視: ホホバオイルをクレンジングや保湿に。
季節によって使い分ける:
- 乾燥が気になる冬はバオバブオイル、皮脂が出やすい夏はホホバオイルなど。
併用も可能:
- 洗顔後にバオバブオイルをブースターとして使い、その後の保湿ケアの最後にホホバオイルでフタをするなど、それぞれの良い点を活かして併用することもできます。

どちらのオイルも少量から試してみて、ご自身の肌に合う使い方を見つけることが大切です。

ホホバオイルの主な特徴

ホホバは、主に南カリォルニア、アリゾナ、メキシコ、中南米、南米等の砂漠地帯に生息しています。
多年生の低木で、樹齢200年に達する珍しい植物です。

厚く、固い表皮を持つので、過酷な環境でも水分を逃がさず保持できるのです。

またホホバは、ゆっくり歳月をかけ、根が地中深さ30m間で伸び、樹齢10年程になってからようやく種子を実らせ始めます。つまり収穫できる様になるまで最低でも10年程かかるという大変貴重な実なのです。
ホホバオイルは肌の乾燥に悩んでる方におすすめなのがホホバオイルでのオイル保湿です。

ホホバ（学名：Simmondsia chinensis）はナデシコ目に属する常緑低木です。

「中国産」という種小名が付いていますが、アメリカ合衆国南西部からメキシコ北部が原産。
ホホバ（jojoba）と言う名前は、スペイン語です。

ホホバオイルは、その独特な性質と多様な効果から、世界中で広く愛されている植物性オイルです。しかし厳密には「オイル（油）」ではなく、液状の「ワックスエステル」というロウの一種に分類されます。この点が、他の一般的な植物油（オリーブオイルやバオバブオイルなど）との大きな違いであり、ホホバオイルの持つ優れた特性の源となっています。

「液状のロウ」である成分的特徴

人間の皮脂に非常に近い構成: ホホバオイルは、人間の皮膚に存在する天然の保湿成分である「ワックスエステル」と非常に似た構造を持っています。このため、肌へのなじみが抜群に良く、アレルギー反応を起こしにくいとされています。
安定性が高く酸化しにくい: 液状のロウであるため、一般的な植物油（トリグリセリド）に比べて酸化しにくいという大きな特徴があります。これにより、長期保存が可能で、品質が安定しています。

優れた保湿力と肌への多様な効果

高い保湿力: 肌の表面に薄い保護膜を作り、水分蒸発を防ぎながら、肌内部の潤いを保ちます。乾燥肌対策に非常に効果的です。
肌のバリア機能サポート: 皮脂膜のバランスを整え、肌本来のバリア機能をサポートすることで、外部刺激から肌を守ります。
肌の柔軟性向上: 肌を柔らかくし、ごわつきやくすみを防ぎ、なめらかな肌に導きます。
毛穴ケア: 皮脂と似た成分のため、毛穴の詰まり（角栓）を浮かせやすくする効果が期待でき、毛穴の黒ずみやざらつきのケアにも利用されます。
ニキビケア: 抗炎症作用も持つと言われており、ニキビができやすい肌のケアにも用いられます。皮脂バランスを整えることで、過剰な皮脂分泌を抑える効果も期待できます。

多様な美容成分

ホホバオイルには、以下のような美容に役立つ成分が含まれています。

ビタミンE（トコフェロール）： 抗酸化作用を持ち、肌の老化を促進する活性酸素から肌を守ります。肌の血行促進やターンオーバーのサポートも期待できます。
ビタミンA、D： 肌の健康維持に重要なビタミンです。
ミネラル： 肌に必要なミネラルも含まれています。
必須脂肪酸： オレイン酸やガドレリン酸などが含まれており、肌の健康維持に貢献します。

バオバブの主な特徴

独特の樹形：「逆さまの木」
- 幹が非常に太く、徳利のように膨らんでいるのが特徴です。まるで根が上に向いているように見えることから、「逆さまの木」とも呼ばれます。この膨らんだ幹に大量の水分を蓄えることで、乾燥した気候に適応しています。中には10トンもの水を蓄える木もあります。
驚異的な寿命
- その寿命は非常に長く、数千年にも及ぶと言われています。年輪がないため正確な樹齢の特定は難しいですが、放射性炭素年代測定により2000年以上の木が確認されています。
多様な種類と生息地
- 最も有名なのはアフリカに生息する**アフリカバオバブ（アダンソニア・ディギタータ）と、マダガスカルに多く見られるザーバオバブ（アダンソニア・ザー）**です。マダガスカルには「バオバブ並木道」として有名な景勝地もあり、多くの観光客を魅了しています。
「生命の木」「恵みの木」
- 過酷な環境でも力強く生き抜く姿から「生命の木」と呼ばれ、風水では子孫繁栄や子宝運の象徴とされています。

バオバブの主な特徴の成分

バオバブオイルは、肌や髪に嬉しい成分が豊富に含まれています。

豊富な脂肪酸
- オレイン酸: 肌の保湿力を高め、乾燥による小じわを目立たなくする効果が期待できます。皮脂に近い成分で肌なじみが良いです。
- リノール酸: 皮膚のバリア機能をサポートし、水分蒸発を防いで肌を柔らかく保ちます。
- パルミチン酸: 肌にハリや弾力をもたらし、コラーゲンの生成を促進すると言われています。また、過剰な皮脂分泌を抑える働きも期待されます。
ビタミンE (トコフェロール): 「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強力な抗酸化作用を持ちます。シミ、くすみ、シワの原因となる活性酸素から肌を守り、エイジングケアに効果的です。アルガンオイルの約2倍のビタミンEを含有するとも言われます。
ビタミンC: 肌の健康を保ち、若々しさを維持するのに役立ちます。
その他: ポリフェノールなども含まれており、全体的に抗酸化作用に優れています。

バオバブオイルの主な効能と使い方

バオバブオイルは、その成分特性から、全身のケアにマルチに使える万能オイルとして知られています。

スキンケア（肌）
- 保湿: 非常に高い保湿力があり、乾燥肌に潤いを与えます。洗顔後すぐにブースターとして使用したり、化粧水や乳液の後に蓋をするように塗布すると効果的です。
- アンチエイジング: ビタミンCやEが豊富で、肌のハリや弾力を保ち、シワやたるみの予防に役立ちます。
- 肌トラブルケア: 抗炎症作用があり、ニキビ、湿疹、日焼け後の肌の鎮静にも良いとされています。
- 肌なじみ: サラッとしたテクスチャーでべたつきにくく、肌にすっと浸透します。
- 使い方:
  - 洗顔後、化粧水の前にブースターとして数滴なじませる。
  - お手持ちのクリームやローションに数滴混ぜて保湿力をアップさせる。
  - メイク落としのクレンジングオイルとして使用する。
  - フェイシャルマッサージオイルとして使う。
ヘアケア（髪と頭皮）
- 保湿とツヤ: 髪に潤いを与え、パサつきを抑えてツヤを与えます。
- 頭皮ケア: 頭皮の乾燥やフケをケアし、健やかな頭皮環境を整えます。血行促進効果も期待できます。
- 使い方
  - シャンプー前の頭皮マッサージに使う（毛穴の汚れを浮かせやすくする効果も）。
  - シャンプー後、タオルドライした髪にヘアオイルとしてなじませ、ドライヤーの熱から保護する。
  - スタイリングの仕上げに少量手に取り、毛先にもみ込むように塗布する。
ボディケア
- 入浴後の全身の保湿ケアに。
- ハンドケアやネイルケア、乾燥しやすいひじやかかと、唇などにも使用できます。マッサージオイルとしても適しています。