保湿オイルと保湿クリームの主な違い
保湿オイルと保湿クリームの主な違いは、その役割と成分構成にあります。
一般的に言われるそれぞれの特徴は以下の通りです。
保湿オイル(Oil)
- 役割: 主に肌の表面に油膜を作り、肌内部の水分(化粧水などで補った水分)の蒸発を防ぎ、水分を閉じ込める(エモリエント効果/保護)。肌を柔らかくする作用もあります。
- 成分: 油性成分(オイル)が主で、水分をほとんど含んでいません。
- テクスチャー: リッチで滑らか。肌質によってはベタつきを感じることがあります。
保湿クリーム(Cream)
- 役割: 水分と油分を両方補給し、肌の潤いを保つ(保湿)とともに、肌表面を保護する(エモリエント効果/保護)。
- 成分: 水分、油分、そしてそれらを混ぜ合わせるための乳化剤(界面活性剤)を主成分とするエマルジョン(乳化された混合物)です。
- テクスチャー: オイルよりは軽く、一般的に化粧水・乳液よりは重く、厚みがあります。
どちらを選ぶか・使い方
- 乾燥がひどい時やより高い保湿力・バリア機能を求める場合は、オイルとクリームの併用が推奨されます。
- この場合、一般的に化粧水で水分を与えた後、オイル(または乳液)→クリームの順に使うと効果的とされています。(オイルがクリームの浸透を妨げる可能性があるため、クリームの後にオイルで蓋をするという考え方もありますが、製品によります。)
- さっぱりとした使い心地を好む方や、油分が多い肌質(オイリー肌)の方は、軽めのクリームや乳液が向いています。
- 乾燥肌や年齢を重ねた肌は、よりリッチなクリームやオイルがおすすめです。
湿オイルと保湿クリームは、その成分の違いから、肌に塗ったときの**使用感(テクスチャー)**に大きな違いがあります。
項目 | 保湿オイル (Oil) | 保湿クリーム (Cream) |
テクスチャー | さらっとしたものから、とろみのあるものまで様々ですが、基本は「液体状の油」になります。 | 「固形のバーム状」から「柔らかい乳液状」まで様々ですが、基本は「油分と水分が混ざり合ったエマルジョン(乳化されたもの)」。 |
肌への伸び | スーッと素早く伸びるものが多い。数滴で広範囲に塗布しやすい。 | オイルよりはゆっくりと、肌に密着するように伸びるものが多い。 |
塗布直後 | ツヤが出て、肌表面に油分特有の膜(ヴェール)を感じやすい。オイルの種類によっては、すぐになじんでサラッとするものもある。 | しっとり、もっちりとした感触になるものが多い。製品の油分量によって、軽い膜感から厚い膜感まで幅がある。 |
肌への浸透 | 化粧水などで潤った肌に塗ると、油分が肌の内部までなじんで中から保湿する役割を持つ場合があるが、基本は蓋をする役割。 | 油分と水分を同時に含むため、肌に水分と油分をバランス良く与える。肌になじませるのにオイルより少し時間がかかることがある。 |
残る感触 | ベタつきが気になるという方もいるが、近年は軽くて吸収が良いオイルも多い。肌を柔らかく保つ。 | ベタつきは少ないが、油分が多いものは重さや厚みのある膜感を感じやすい。肌の潤いを長時間キープする。 |
保湿オイルと保湿クリームの使い分け
- オイル:
- 肌を柔らかくしたい時や、**ブースター(導入液)**として使用したい時。
- スキンケアの最後に蓋をしたい時。
- ベタつきが苦手な人は、夜のケアや部分的な乾燥に使うのがおすすめ。
- クリーム:
- 水分と油分の両方を一度に補給したい時。
- メイク前に使いたい時(オイルよりファンデーションなどが馴染みやすい製品が多い)。
- 季節や肌の状態に合わせて、軽めのテクスチャーからリッチなテクスチャーまで幅広く選びたい時。
保湿オイルと保湿クリームは、どちらも肌の乾燥を防ぐためのものですが、その**仕組み(効果)**に明確な違いがあります。
簡単にまとめると、「クリームは水分と油分の両方を補い、オイルは主に油分で蓋をする」役割です。
保湿オイルの主な効果と特徴
効果 | 詳細 |
水分の蒸発抑制 (蓋の役割) | 肌表面に油膜(バリア)を張り、化粧水などで補給した水分の蒸発を防ぐ(オクルージョン効果)。これがオイルの最大の役割です。 |
肌の柔軟化 (エモリエント効果) | 油分が肌を柔らかくし(エモリエント効果)、ごわつきを抑え、なめらかでハリのある肌に整えます。次に使う化粧品の浸透を助けるブースターとして機能することもあります。 |
栄養補給・整肌 | オイルの種類(アルガンオイル、ホホバオイルなど)によっては、ビタミン、抗酸化物質、必須脂肪酸などの美容成分が豊富に含まれており、肌のバリア機能のサポートやエイジングケアにも役立ちます。 |
水分補給 | 苦手。オイル自体はほとんど水分を含まないため、単体で肌の水分量を高める効果は低いとされます。乾燥肌の方は、オイルの前に必ず化粧水で水分を補う必要があります。 |
保湿クリームの主な効果と特徴
効果 | 詳細 |
水分と油分のバランス補給 | 水分(水、ヒアルロン酸、グリセリンなど)と油分(オイル、ワセリン、シアバターなど)をバランス良く含むため、肌に両方を一度に与えることができます。 |
保湿・水分保持 (モイスチャー効果) | 水分を引き寄せて肌に保持する成分(ヒューメクタント)と、肌を柔らかくする成分(エモリエント)を組み合わせることで、肌に潤いを蓄えます。 |
保護・水分の蒸発抑制 (蓋の役割) | 油分が肌表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎ、外部の刺激(乾燥、ほこりなど)から肌を守ります。オイルに比べて油膜は軽い場合が多いです。 |
多機能性 | エイジングケア成分や美白成分など、目的に合わせた様々な機能性成分を配合しやすい剤型であるため、選択肢が豊富です。 |
保湿オイルと保湿クリームのどちらを選ぶか
- 乾燥対策を重視し、強力な蓋をしたい場合:オイル
- 水分も油分もバランスよく補給したい、または多機能なケアをしたい場合:クリーム
- 極度の乾燥肌の場合:化粧水で水分を与えた後、クリームとオイルを両方使うことで、より高い保湿効果が期待できます。
保湿オイルと保湿クリームの成分の最も大きな違いは、「水分」と「乳化剤(界面活性剤)」の有無、および「油性成分の純度・配合量」にあります。
保湿オイルと保湿クリームの成分の違い
1. 保湿オイルの主な成分
保湿オイルは、基本的に「油性成分」のみで構成されています。
成分のカテゴリー | 特徴 | 主な成分例 |
油性成分(主成分) | 水分(水)をほとんど含まないため、肌に塗ると水分の蒸発を防ぐ強力な膜(蓋)を作ります。 | ホホバオイル、アルガンオイル、オリーブオイル、スクワラン、ミネラルオイル、馬油、シアバターなど |
美容成分 | 配合されるオイルの種類によって、そのオイル特有のビタミンや脂肪酸、抗酸化成分などが豊富に含まれます。 | ビタミンE、オレイン酸、リノール酸など |
- 最大のポイント:
- 水分(水)がほとんど入っていない。
- そのため、水と油を混ぜるための乳化剤は不要。
- 油性成分の純度や濃度が非常に高い。
2. 保湿クリームの主な成分
保湿クリームは、「水」と「油」を混ぜ合わせた**乳化(エマルジョン)**によって作られています。水溶性の保湿成分も油性の保湿成分もバランス良く配合されています。
成分のカテゴリー | 特徴 | 主な成分例 |
水 | ベースとなる成分。肌に水分を与え、みずみずしさを保ちます。 | 精製水など |
油性成分(エモリエント) | 肌を柔らかくし、水分蒸発を防ぐ「蓋」の役割を担います。乳液よりも油分が多く濃厚です。 | ワセリン、ミネラルオイル、スクワラン、植物油(シアバター、マカデミアナッツ油など)、高級アルコールなど |
水溶性保湿成分(ヒューメクタント) | 肌の角質層に浸透し、水分を引き付けて保持する役割があります。 | ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリン、アミノ酸、BGなど |
乳化剤(界面活性剤) | 本来混ざり合わない水と油を均一に混ぜ合わせ、安定したクリーム状にするために必須の成分です。 | 各種界面活性剤 |
細胞間脂質類似成分 | 肌のバリア機能を整える成分。油性成分の一種ですが、特に重要視されます。 | セラミド、コレステロールなど |
- 最大のポイント:
- 水(水分)が主成分として含まれている。
- 水と油を混ぜるための乳化剤(界面活性剤)が必須。
- 水溶性の保湿成分(ヒアルロン酸など)を豊富に配合できる。
まとめ(成分構成の比較)
項目 | 保湿オイル | 保湿クリーム |
水分(水)の有無 | ほとんど含まない(純粋な油分) | 豊富に含まれる(主成分の一つ) |
主な成分 | 油性成分のみ(植物油、ミネラルオイルなど) | 水 + 油性成分 + 水溶性保湿成分 |
乳化剤 | 不要 | 必須(水と油を混ぜるため) |
水分補給成分 | 含まれない | 豊富に含まれる(ヒアルロン酸、グリセリンなど) |
- オイルは水分を閉じ込めることに特化しています。
- クリームは水分を補給し、かつ閉じ込める役割を兼ね備えています。
続いて、保湿クリームを紹介させて頂きます。

保湿クリームのシアバターについて

シアバターは、ナイジェリアやマリ、ガーナといったアフリカ諸国に生息する「シアの木」の種子から採れる保湿力の高い植物性油脂です。常温では固形のため、オイルではなくバターと呼ばれています。シアの木は主にアフリカの国々に生息しています。200年ほどの樹齢の木もありますが、実はとても貴重です。樹齢15年ほどでやっと花を咲かせ、さらに10年ほどで実がなるようになります。そして、実がなるようになってからも、3年に一度ほどしか実がなりません。シアの木が生息している地域では、シアバターは古来から薬として利用されてきました。その効能は傷や火傷の治療から日焼け止め、かゆみ止めなど幅広く、まさしく万能の薬だと言えます。一部の地域では産まれた直後の赤ちゃんの全身にシアバターを塗る習慣もあるほどです。顔や体には、美容クリームとして使用することができます。常温では固体ですが、手に取ると伸びが良くなります。お顔全体ですと、だいたい大豆サイズほど手にとっていただければ、充分伸びます。皮脂の成分であるオレイン酸が豊富なため、肌に良くなじみます。使い始めは、ねっとりとしたテクスチャーですが、馴染むとサラッと軽いつけ心地になります。

シアバターとワセリンの違いについてもっと詳しく知りたい方は、シアバターとワセリンの違いと特性をご覧ください。保湿クリームに含まれるシアバターは、非常に優れた天然の油脂成分であり、「保湿の王様」とも呼ばれるほど人気があります。
シアバターの基本と成分的特徴
- 天然の植物性油脂: アフリカのシアの木の種子(シアナッツ)から採れる天然の油脂です。
- テクスチャー: 常温では固形ですが、人肌(体温:約36∘C)で溶ける性質があり、肌に乗せるとスムーズに伸びてなじみます。
- 主な脂肪酸:
- オレイン酸: 人の皮脂に最も多く含まれる成分の一つで、肌なじみが良く、高い保湿力と肌を柔軟にする作用があります。
- ステアリン酸: 酸化しにくく、肌の表面に膜を作って水分の蒸発を防ぐ働きに優れています。
- その他の美容成分: 微量ながらビタミンA、Eなどの抗酸化作用を持つ成分も含んでいます。
保湿クリームにおけるシアバターの役割と効果
保湿クリームにシアバターが配合される主な理由は、その強力なエモリエント効果(蓋をする働き)と保湿力にあります。
① 高いエモリエント効果(水分の蒸発を防ぐ)
- シアバターは「不乾性油」といって、蒸発しにくい性質を持っています。
- 肌の表面に保護膜(蓋)を形成し、化粧水やクリームに含まれる水分(うるおい)が蒸発するのを長時間防ぎます。
- これにより、肌の乾燥を防ぎ、しっとりとした潤いをキープします。
② 肌のバリア機能のサポート
- 人の皮脂に近い脂肪酸組成(オレイン酸など)を持つため、肌なじみが良く、角質層の油分を補い、肌を外部刺激から守るバリア機能を整えるのを助けます。
③ 肌を柔らかくする(柔軟効果)
- 硬くなりがちな肌(特にひじ、かかと、手など)を柔らかくし、ふっくらと滑らかに整える効果(エモリエント作用)に優れています。
④ 肌荒れ予防
- 抗炎症作用を持つとされる成分(アラントインやカロテノイドなど)が含まれており、乾燥による肌荒れやひび割れ、あかぎれの予防・保護にも役立つとされています。
シアバター肌への効果
シアバターは保湿作用、抗酸化作用、英人ケア、皮膚軟化作用などなかでも保湿作用が抜群です。水分をしっかり肌に閉じ込めて、ハリを出してくれます。そのため、セルライトや妊娠線にもいいと言われています。妊娠中のマッサージ肌ケアアイテムとして保湿クリームのシアバターは、おススメです。
テクスチャーが少し重めなため、ホホバオイルやアルガンオイルなど他のオイルと混ぜて使用すると、より滑らかになり塗りやすくなります。ステアリン酸の抗酸化作用と、天然のビタミンEを多く含むことから、シアバターはエイジングケアにも効果的です。さらに天然の酸化防止剤とも言われるビタミンEが豊富に含まれています。そのため、シアバターには紫外線から皮膚を守る働きがあります。日焼けした後の肌の保護する働きもあります。

乾燥対策に最適な3つの保湿オイルを紹介
植物性保湿オイルのバオバブオイル・アルガンオイル・ホホバオイルを紹介していきます。
オバブオイル・アルガンオイル・ホホバオイルの成分と働き方の違い
項目 | バオバブオイル | アルガンオイル | ホホバオイル |
---|---|---|---|
主成分 | オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、オメガ3, 6, 9脂肪酸 | 脂肪酸(オレイン酸、リノール酸) | ワックスエステル(ろう) |
肌への働き | 豊富なオメガ脂肪酸やオレイン酸が肌のバリア機能を強化し、水分を保ちます。 | 肌に浸透して水分を補い、肌を柔らかくする。 | 肌の表面にバリアを張り、水分の蒸発を防ぐ。 |
テクスチャー | サラッとしていて軽い | 肌なじみが良い | 肌なじみが良い |
分類 | 油 | 油 | 液体ワックス(ろう) |
主な効能 | エイジングケア、肌の水分・油分バランスを整える | 保湿、バリア機能のサポート | 保湿、バリア機能のサポート |
酸化安定性 | 非常に高い | 非常に高い | 非常に高い |
向いている方 | ・エイジングケアを重視する方 ・べたつくのが苦手な方 ・敏感肌、乾燥肌の方 | ・高い保湿力を求める方 ・全身の乾燥ケアをしたい方 ・髪のダメージケアをしたい方 | ・高い保湿力を求める方 ・全身の乾燥ケアをしたい方 |
アルガンオイルの保湿効果

アルガンオイルは、その高い保湿効果で知られていますが、その理由は主に以下の成分にあります。
オレイン酸
- 人の皮脂と似た成分: オレイン酸は、人間の皮脂と非常によく似た構造を持つため、肌なじみがよく、角質層へスムーズに浸透します。
- 肌を柔らかくする: 肌の水分と油分のバランスを整え、肌を柔らかく保つ働きがあります。
- 保湿力の維持: 乾燥した肌に油分を補い、うるおいを閉じ込めることで、しっとりとした肌へと導きます。
リノール酸
- 必須脂肪酸: リノール酸は、体内で生成できない必須脂肪酸の一つです。
- バリア機能のサポート: 肌のバリア機能を高め、外部からの刺激から肌を守ります。
- 水分蒸発を防ぐ: 角質層からの水分蒸発を防ぎ、肌の水分量を維持する働きがあります。これにより、乾燥から肌を守り、ふっくらとした柔らかな肌を保ちます。
ビタミンE(トコフェロール)
- 高い抗酸化作用: 「若返りのビタミン」とも呼ばれ、肌の酸化を防ぎ、エイジングケアに効果が期待できます。
- 保湿効果: ビタミンE自体にも保湿効果があり、肌のうるおいを保ちます。
- 血行促進: 血行を良くする働きがあり、頭皮環境を整え、健康な髪の成長にも役立ちます。
保湿効果を高める使い方
- ブースター(導入美容液)として: 洗顔後の肌に、化粧水をつける前にアルガンオイルをなじませることで、次に使う化粧水の浸透(角質層まで)を助け、スキンケア全体の効果を高めることができます。
- 乳液やクリームの代わりとして: 化粧水で肌に水分を与えた後、アルガンオイルで「蓋」をすることで、水分が蒸発するのを防ぎ、うるおいをしっかりと閉じ込めます。
アルガンオイルの主な使い方
アルガンオイルは、人間の皮脂に近い「ワックスエステル」が主成分のため、肌なじみが良く、刺激が少ないのが特徴です。肌のバリア機能をサポートし、過剰な皮脂の分泌を抑える効果も期待できるため、敏感肌や混合肌、ニキビができやすい方にもおすすめです。
- クレンジングオイルとして
- メイクや毛穴の汚れを浮かせます。顔全体にたっぷりなじませ、優しくマッサージしてから洗い流します。特に、毛穴の黒ずみが気になる部分に効果的です。
- ポイント: メイクを落としながら保湿もできるため、肌への負担が少ないのがメリットです。
- ブースター(導入液)として
- バオバブオイルと同様に、洗顔後すぐに使用することで、その後のスキンケアのなじみを良くします。特に、水と混ぜて使うと肌への浸透が良くなると言われています。
- 保湿ケアとして
- 化粧水や美容液で水分を補給した後、肌表面に膜を張るように塗布することで、水分の蒸発を防ぎます。
- ポイント: さらっとした使用感でべたつきにくいので、脂性肌の方や、軽めの保湿を好む方に向いています。
- 頭皮クレンジング・ヘアケアとして
- シャンプー前に乾いた頭皮にたっぷり塗布し、指の腹で優しくマッサージします。毛穴に詰まった皮脂汚れを浮かせ、洗い流すことで頭皮を清潔に保ちます。
- ヘアオイルとしても、べたつかずにサラサラの仕上がりになるため、髪のパサつきが気になる方にもおすすめです。
- ボディケア・マッサージオイルとして
- 肌への刺激が少ないため、ベビーマッサージや敏感肌の方のボディマッサージにも適しています。全身の保湿にも使えます。
使い分けや併用について
- 肌質や悩みに合わせて使い分ける:
- 乾燥・エイジングケア重視: バオバブオイルをブースターや保湿の仕上げに。
- 敏感肌・ニキビ・さっぱり保湿重視: アルガンオイルをクレンジングや保湿に。
- 季節によって使い分ける:
- 乾燥が気になる冬はバオバブオイル、皮脂が出やすい夏はアルガンオイルなど。
- 併用も可能:
- 洗顔後にバオバブオイルをブースターとして使い、その後の保湿ケアの最後にアルガンオイルでフタをするなど、それぞれの良い点を活かして併用することもできます。
どちらのオイルも少量から試してみて、ご自身の肌に合う使い方を見つけることが大切です。
アルガンオイルの特徴
アルガンオイルは、「モロッコの黄金」とも呼ばれる、非常に人気の高い美容オイルです。その主な特徴は、豊富な栄養成分と、それらがもたらす多様な美容効果にあります。モロッコ南西部にのみ生育する希少な「アルガンツリー」の実の種子から抽出される植物性オイルです。古くからモロッコの先住民であるベルベル人の間で、食用油として、また美容や健康のために利用されてきました。
アルガンオイルの栄養成分
アルガンオイルは、特に以下の成分が豊富に含まれています。
- ビタミンE(トコフェロール):
- 「若返りのビタミン」 とも称される強力な抗酸化作用を持ち、肌の老化の原因となる活性酸素から肌を守ります。
- オリーブオイルの約2~4倍 ものビタミンEを含有していると言われています。特に、抗酸化力の強いγ-トコフェロールの含有量が高いことが特徴です。
- 肌の血行促進を助け、ターンオーバー(新陳代謝)をサポートし、シミやシワ、たるみなどのエイジングサインのケアに役立ちます。
- オレイン酸:
- 不飽和脂肪酸の一種で、人の皮脂にも多く含まれる 成分です。
- 高い保湿力と肌への親和性があり、肌の水分蒸発を防ぎ、肌を柔らかく保ちます。
- 酸化しにくい性質も持っています。
- リノール酸:
- 必須脂肪酸の一種で、体内で生成できないため外部からの摂取・塗布が必要です。
- 肌のバリア機能をサポートし、肌内部の水分を保持するのに重要な役割を果たします。
- 肌の柔軟性を保ち、乾燥から肌を守ります。
- その他:
- ステロール、カロテノイド、スクワレン、ポリフェノールなどの微量成分も含まれており、これらの成分が相乗的に働き、アルガンオイルの多様な効果に貢献しています。
優れた肌なじみと使用感
- 浸透性が高く、べたつきにくい: オレイン酸が人の皮脂と似た成分であるため、肌へのなじみが非常に良いです。塗布すると肌にスーッと浸透し、オイル特有のべたつきが少ないのが大きな特徴です。
- 「さらっとリッチ」な感触: 高い保湿力がありながらも重すぎないため、オールシーズン使いやすく、オイルが苦手な方にも取り入れやすいと言われます。
多様な美容効果と用途
上記の成分特性により、アルガンオイルは以下のような美容効果が期待でき、全身に活用できるマルチオイルとして知られています。
- 保湿効果: 肌の水分・油分バランスを整え、乾燥から肌を守り、しっとりとした潤いと柔らかさをもたらします。
- 洗顔後のブースター(導入美容液)として使うことで、その後の化粧水の浸透(角質層まで)を高める効果も期待できます。
- エイジングケア: 強力な抗酸化作用により、シミ、シワ、たるみなど年齢による肌悩みにアプローチし、ハリとツヤを与えます。
- 肌のターンオーバー促進: 血行促進や栄養補給により、肌の生まれ変わりをサポートし、くすみのない明るい肌へ導きます。
- ヘアケア: 髪のパサつきや乾燥を防ぎ、ツヤを与え、まとまりやすい髪にします。頭皮マッサージにも使えます。
- ボディケア: 全身の保湿はもちろん、ひじ、ひざ、かかとなど乾燥しやすい部分のケアや、マッサージオイルとしても優れています。
- ネイルケア: 爪や甘皮の乾燥を防ぎ、健やかな状態を保ちます。
バオバブオイルの保湿効果

保湿の仕組みは、肌の角質層に浸透し、水分を補給することで保湿します。主成分は、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、オメガ3, 6, 9脂肪酸が豊富で、肌の水分と油分のバランスを整えます。適した肌タイプは、高い保湿力を持つため、特に乾燥肌や年齢肌のケアに適しています。
バオバブオイルもアルガンオイルと同様に、優れた保湿効果を持っています。その保湿効果は、主に以下の特徴と成分によってもたらされます。
高い浸透力と軽い使用感
- サラッとしたテクスチャー: バオバブオイルは、肌への浸透が非常に早く、べたつきが少ないサラッとした軽いテクスチャーが特徴です。これは、重いオイルが苦手な方や、オイリー肌・混合肌の方にも使いやすい点です。
- ブースター効果: 水分となじみやすい性質を持っているため、洗顔後の導入美容液として使うと、その後に使用する化粧水の浸透(角質層まで)を助け、スキンケア全体の保湿効果を高めます。
豊富な脂肪酸とビタミンE
- オメガ脂肪酸: バオバブオイルは、オメガ3、6、9脂肪酸を豊富に含んでいます。これらの脂肪酸は、肌のバリア機能を強化し、水分を保持するのに役立ちます。
- ビタミンE: 「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEが非常に豊富で、その含有量はアルガンオイルの約2倍と言われています。ビタミンEは、肌の酸化を防ぐ強力な抗酸化作用があるだけでなく、肌のうるおいを保ち、水分蒸発を防ぐ働きもあります。
- パルミチン酸: 肌の再生を助けるパルミチン酸も豊富に含まれており、乾燥や肌荒れを防ぎ、キメの整った肌へ導きます。
全身への応用
バオバブオイルは、その高い保湿効果から、顔だけでなく、乾燥が気になるひじやかかと、パサついた髪、乾燥した頭皮など、全身の保湿ケアに使うことができます。特に、髪にツヤを与えたり、乾燥による枝毛を防いだりする効果も期待できます。
バオバブオイルの主な使い方
バオバブオイルは、その高い浸透力とサラッとした使用感から、顔だけでなく、髪や全身のケアに幅広く活用できます。
スキンケア 導入美容液(ブースター)として
これがバオバブオイルの最も効果的な使い方の一つです。
- 方法: 洗顔後、タオルで軽く水気を拭き取った肌に、1〜2滴のバオバブオイルを手のひらで温めてから顔全体に優しくなじませます。
- 効果: バオバブオイルが肌を柔らかくし、その後に使う化粧水や美容液の浸透(角質層まで)を高める効果が期待できます。
クレンジング・マッサージオイルとして
- 方法: 乾いた手のひらに適量をとり、メイクと優しくなじませてから洗い流します。また、マッサージオイルとして使用すると、血行促進効果も期待できます。
- 効果: メイクや毛穴の汚れを落としながら、肌のうるおいを守ります。
ヘアケアでの使い方 アウトバスオイルとして
- 方法: シャンプー後、タオルドライした髪に、1〜2滴のバオバブオイルを手のひらでなじませ、毛先を中心に揉み込みます。
- 効果: ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥によるパサつきや広がりを抑え、ツヤのあるまとまった髪に導きます。
頭皮マッサージとして
- 方法: シャンプー前に、数滴のバオバブオイルを頭皮になじませ、指の腹で優しくマッサージします。
- 効果: 頭皮の乾燥やフケをケアし、健やかな頭皮環境を整えます。
全身の保湿ケア
- 方法: 入浴後、水滴が残る程度の肌に、適量のバオバブオイルを全身になじませます。
- 効果: ひじ、ひざ、かかとなど乾燥しやすい部分の集中ケアにも適しており、肌を柔らかく、しっとりと保ちます。
使い方のアドバイス
- 使用量: 基本的に少量(1〜2滴)で十分です。乾燥が気になる場合は、量を増やしたり、重ね付けしたりして調整してください。
- 手のひらで温める: 使う前に手のひらで温めることで、より肌なじみがよくなります。
- 他のアイテムと混ぜる: お手持ちの化粧水やクリーム、シャンプーなどに数滴混ぜて使うこともできます。これにより、保湿力が高まります。

ホホバオイルの保湿効果

- 保湿の仕組み: 肌の表面にバリアを形成し、水分の蒸発を防ぐことで保湿します。
- 主成分: 人間の皮脂に近い成分であるワックスエステルが主成分です。
- 適した肌タイプ: 浸透性が高く、さらっとした使用感が特徴で、普通肌からやや乾燥しやすい肌、脂性肌の方におすすめです。ニキビができやすい肌にも向いています。
ホホバオイルの主な使い方
ホホバオイルは、人間の皮脂に近い「ワックスエステル」が主成分のため、肌なじみが良く、刺激が少ないのが特徴です。肌のバリア機能をサポートし、過剰な皮脂の分泌を抑える効果も期待できるため、敏感肌や混合肌、ニキビができやすい方にもおすすめです。
- クレンジングオイルとして
- メイクや毛穴の汚れを浮かせます。顔全体にたっぷりなじませ、優しくマッサージしてから洗い流します。特に、毛穴の黒ずみが気になる部分に効果的です。
- ポイント: メイクを落としながら保湿もできるため、肌への負担が少ないのがメリットです。
- ブースター(導入液)として
- バオバブオイルと同様に、洗顔後すぐに使用することで、その後のスキンケアのなじみを良くします。特に、水と混ぜて使うと肌への浸透が良くなると言われています。
- 保湿ケアとして
- 化粧水や美容液で水分を補給した後、肌表面に膜を張るように塗布することで、水分の蒸発を防ぎます。
- ポイント: さらっとした使用感でべたつきにくいので、脂性肌の方や、軽めの保湿を好む方に向いています。
- 頭皮クレンジング・ヘアケアとして
- シャンプー前に乾いた頭皮にたっぷり塗布し、指の腹で優しくマッサージします。毛穴に詰まった皮脂汚れを浮かせ、洗い流すことで頭皮を清潔に保ちます。
- ヘアオイルとしても、べたつかずにサラサラの仕上がりになるため、髪のパサつきが気になる方にもおすすめです。
- ボディケア・マッサージオイルとして
- 肌への刺激が少ないため、ベビーマッサージや敏感肌の方のボディマッサージにも適しています。全身の保湿にも使えます。
使い分けや併用について
- 肌質や悩みに合わせて使い分ける:
- 乾燥・エイジングケア重視: バオバブオイルをブースターや保湿の仕上げに。
- 敏感肌・ニキビ・さっぱり保湿重視: ホホバオイルをクレンジングや保湿に。
- 季節によって使い分ける:
- 乾燥が気になる冬はバオバブオイル、皮脂が出やすい夏はホホバオイルなど。
- 併用も可能:
- 洗顔後にバオバブオイルをブースターとして使い、その後の保湿ケアの最後にホホバオイルでフタをするなど、それぞれの良い点を活かして併用することもできます。
どちらのオイルも少量から試してみて、ご自身の肌に合う使い方を見つけることが大切です。
ホホバオイルの主な特徴
ホホバは、主に南カリォルニア、アリゾナ、メキシコ、中南米、南米等の砂漠地帯に生息しています。
多年生の低木で、樹齢200年に達する珍しい植物です。
厚く、固い表皮を持つので、過酷な環境でも水分を逃がさず保持できるのです。
またホホバは、ゆっくり歳月をかけ、根が地中深さ30m間で伸び、樹齢10年程になってからようやく種子を実らせ始めます。つまり収穫できる様になるまで最低でも10年程かかるという大変貴重な実なのです。
ホホバオイルは肌の乾燥に悩んでる方におすすめなのがホホバオイルでのオイル保湿です。
ホホバ(学名:Simmondsia chinensis)はナデシコ目に属する常緑低木です。
「中国産」という種小名が付いていますが、アメリカ合衆国南西部からメキシコ北部が原産。
ホホバ(jojoba)と言う名前は、スペイン語です。
ホホバオイルは、その独特な性質と多様な効果から、世界中で広く愛されている植物性オイルです。しかし厳密には「オイル(油)」ではなく、液状の「ワックスエステル」というロウの一種に分類されます。この点が、他の一般的な植物油(オリーブオイルやバオバブオイルなど)との大きな違いであり、ホホバオイルの持つ優れた特性の源となっています。
「液状のロウ」である成分的特徴
- 人間の皮脂に非常に近い構成: ホホバオイルは、人間の皮膚に存在する天然の保湿成分である「ワックスエステル」と非常に似た構造を持っています。このため、肌へのなじみが抜群に良く、アレルギー反応を起こしにくいとされています。
- 安定性が高く酸化しにくい: 液状のロウであるため、一般的な植物油(トリグリセリド)に比べて酸化しにくいという大きな特徴があります。これにより、長期保存が可能で、品質が安定しています。
優れた保湿力と肌への多様な効果
- 高い保湿力: 肌の表面に薄い保護膜を作り、水分蒸発を防ぎながら、肌内部の潤いを保ちます。乾燥肌対策に非常に効果的です。
- 肌のバリア機能サポート: 皮脂膜のバランスを整え、肌本来のバリア機能をサポートすることで、外部刺激から肌を守ります。
- 肌の柔軟性向上: 肌を柔らかくし、ごわつきやくすみを防ぎ、なめらかな肌に導きます。
- 毛穴ケア: 皮脂と似た成分のため、毛穴の詰まり(角栓)を浮かせやすくする効果が期待でき、毛穴の黒ずみやざらつきのケアにも利用されます。
- ニキビケア: 抗炎症作用も持つと言われており、ニキビができやすい肌のケアにも用いられます。皮脂バランスを整えることで、過剰な皮脂分泌を抑える効果も期待できます。
多様な美容成分
ホホバオイルには、以下のような美容に役立つ成分が含まれています。
- ビタミンE(トコフェロール): 抗酸化作用を持ち、肌の老化を促進する活性酸素から肌を守ります。肌の血行促進やターンオーバーのサポートも期待できます。
- ビタミンA、D: 肌の健康維持に重要なビタミンです。
- ミネラル: 肌に必要なミネラルも含まれています。
- 必須脂肪酸: オレイン酸やガドレリン酸などが含まれており、肌の健康維持に貢献します。






ココロコスメのキャリアオイルシリーズ
ココロコスメのキャリアオイルは天然100%です。
肌の保湿はもちろんのことマッサージオイルや石鹸作りやアロマオイルとしてご使用ください。

頑固な乾燥肌の方にはココロコスメのバオバブオイルを購入したい方はコチラ

髪の毛の艶を出したい方や顔の保湿をしたい方にはココロコスメのアルガンオイル(オーガニック認証)を購入したい方はコチラ

血行促進や全身のマッサージオイルとして使用したい方にはココロコスメのホホバオイル(オーガニック認証)を購入したい方はコチラ

指先や手足の血行促進やマッサージオイルとして使用したい方にはココロコスメのマカダミアナッツオイルを購入したい方はコチラ